一昔前はビートメイクというと中々にハードルが高かったですが、近年は手頃な価格のソフト・ハードが販売されていて、ビートメイキングを始めやすくなりました。
今回は、手軽にビートメイクを楽しみたいという方にオススメの「PO-33 K.O!」を紹介したいと思います!
「PO-33 K.O!」とは?
まずは、「PO-33 K.O!」とはなにかについて説明していきたいと思います。
電卓サイズの超小型サンプラー「PO-33 K.O!」
「PO-33 K.O!」は、電卓サイズの超小型サンプラーマシン。
サンプラーとは、外部から音声を取り込んで楽器のように演奏できる機器。
サンプラーというと、AKAIの「MPCシリーズ」やROLANDのSP-404などの「SPシリーズ」などが有名ですよね。
「PO-33 K.O!」は、外部音声を取り込むための内蔵マイクとライン入力を備えていて、最大40秒のサンプリングが可能!
簡易的なシーケンス機能もついていて、サンプリングした音源や内蔵音源を使って手軽にビートメイキングすることもできます。
スウェーデンの「Teenage Engineering」から発売
「PO-33 K.O!」は、スウェーデンのシンセサイザーメーカー「Teenage Engineering(ティーンエイジ エンジニアリング)」から発売されています。
2015年にPOシリーズの第一世代が発売され、「PO-33 K.O!」は2018年に発売された第3世代です。
ラインナップが豊富で、それぞれ異なる特色を持っているのが面白いところ。
POシリーズの機器同士を接続(同期)してセッションやビートメイクを楽しめます!
「PO−33 K.O!」を使ってみた感想
さて、次は「PO−33 K.O!」を使ってみた感想をご紹介したいと思います!
サンプラー機能が結構優秀!
サンプリングした音源の保存先には、メロディック・セクションとドラム・セクションの2つのセクションがあります。
メロディック・セクションにサンプリングした音源は、音階が自動的に16段階に振り分けられます。
ドラム・セクションにサンプリングした音源は、自動的に16個に切り刻まれます。いわゆるチョップですね。
この2つのセクションがなかなか便利なんです。
たとえば、メロディック・セクションにネタをサンプリングして、キリの良い小節数に調整(4小節/8小節/16小節など)。
ピッチ(音階)を変更してドラムセクションにコピーすれば、あっという間にチョップされたネタを鳴らすことができます。
メインマシンとの連携が良い感じ
僕は普段、ROLANDの「SP-404SX」を使ってビートメイキングしているんですが、「PO-33 K.O!」と連携が調子いい感じです!
僕は、上に書いた方法でネタをチョップしてSP-404SXに流し込んだり、単純にドラム音を流し込んだりして使っています。
PO-33 K.O!で思い浮かんだアイデアのメモ代わりにシーケンスを組んで、本格的にビートメイクするときはDAWを使うのも良いですし、あえてローファイな質感をだすために外部音源として使用するのもアリだと思います!
操作方法はややわかりにくい
「PO-33 K.O!」の難点として、操作方法がわかりにくい、操作しにくい点が挙げられると思います。
機能自体は少ないので、説明書やユーザーが投稿している解説動画などを見れば初心者の方でも使えるようにはなるとは思います。
ただ、液晶に表示される情報もボタンやツマミの数も最低限なので、なれるまでは操作に手こずったり「この操作どうやるんだっけ」みたいなことが多々あると思います。
ビートメイクを完結するのは難しい
出先などで手軽にビートメイクを楽しめるPO-33 K.O!ですが、これ一台で本格的なトラックを作るのは難しいです。
あくまでも、「持ち運びしやすくて手軽に使える簡易サンプラー」という機材だと認識しておくと良いのかなと思いました。
どんな人にオススメか
個人的には、この価格でこれだけ楽しめたら十分「買い」のアイテムなんじゃないかなと思っています!
あくまで僕個人の意見ですが、以下のような人「PO-33 K.O!」をオススメしたいです!
- まずは安価にトラックメイクにチャレンジしてみたい
- 気軽に外出先に持ち出せるサンプラーが欲しい
- メイン機材は持っていて、サブ機材として使ってみたい
当てはまる人は、ぜひ「PO-33 K.O!」をチェックしてみてはいかがでしょうか!